
名前N
所属市中病院
診療科リハビリテーション科
障害の内容先天性進行性筋疾患
障害の発生時期医学部入学以前
これまでの経緯
12歳の時にポンペ病(糖原病Ⅱ型)と確定診断された。下肢筋力の低下により、階段昇降が困難になるなど日常生活に支障が出はじめた。
中学生で自転車に乗れなくなり、床から立ち上がれなくなった。将来の仕事を考えたときに、両親から「医師はどうか」と勧められた。「今までお世話になった人たちに恩返しがしたい」という気持ちもあり、医学部を目指すことにした。これから自分の病状がどれほど進行するのか、医師になるまでに自分の体力が保てるのかという不安は常にあった。…(「詳細情報を見る」へ)
医師として働く上での工夫や配慮
病院内はバリアフリーのため、移動やトイレで不便を感じることはない。運動不足予防のため、電動スタンディングデスクを使用し、立位でカルテ入力をしている。筋力テストやベッド上の診察は、近くの療法士や看護師に声をかけ一緒に診察するようにしている。
医師を目指す方や医師を続けることに不安を感じている方へのメッセージ
医師には多様な働き方があり、それぞれのライフステージ、体調に合った環境を選ぶことができます。私にとって最も大変だったことは、障害そのものではなく、周囲に自分を知ってもらい、無理なく社会参加できるよう関係者と丁寧にコミュニケーションを重ねることでした。前例のない対応をお願いすることは、相手に余分な手間をかけてしまうため、当初は心苦しさもありました。
しかし、このようなコミュニケーションは、障害の有無にかかわらず、社会で生きていく上で必要なスキルのひとつだと感じています。
自分にできないこと、配慮していただきたいことを、自分の中で明確化し、相手の状況にも配慮しながら、最善策を模索すること。そして、感謝の気持ちを伝えること。これらを意識しながら日々仕事をしています。今では、この道を選んで良かったと思っています。
この記事を読む皆様も、ご自身の身体を大切にしながら、患者様のために力を発揮できる環境・職場に出会えることを心より願っています。


