Doctor's Network

"夢をつなぐ" Doctor's Network

アドバイス Q&A

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A.

医学部に入学して様々なカリキュラムや試験をこなしていく際には、相当な努力と根気強い相談、周囲のサポート体制の確立など、様々なハードルがあると思います。仮に実習は配慮されても、十分な勉強ができなければ進級できませんし、国家試験にも合格できません。

(1)座位でなくても十分勉強できる時間を確保できること。そして、それなりに結果を残せる学力があること。

 

(2)学校との間で、自分ができること、できないこと、どのような配慮があればできるかを相談し続けるコミュニケーション力と精神力があること。

 

この2つは必ず必要で、なければ難しいと思いますが、あっても「絶対なれる」というわけではなく、「きついけどなれる可能性がないわけではない」と思います。入学してからは、周囲の人に「この人には、がんばって医師になってほしい」と思っていただけたら、それは追い風になると思います。

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A.

放射線科・画像診断医はデスクワークのみで、撮影されたCTやMRIなどの医療画像データが次々と送られてくるのを読影して、所見や診断をつけていく仕事です。レポートは画像診断専用の音声入力ソフトを用いて入力できます。座位にこだわることはなく、工夫をすればリクライニングの状態で仕事をすることも可能です。遠隔読影(自宅などでリモート読影をして仕事すること)も進んでいるので、体調に合わせた勤務も可能です。日頃から車椅子を使用して医師を続けている立場としては、もちろんできないことも多く歯痒い思いはしますが、医療に関する優れた知識があれば活躍できる場はいくらでもあるのではないでしょうか。

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A.

身体機能をお聞きする限りでは「外科系」は現実的には難しいそうですが、「内科系」には糖尿病や膠原病など手技の負担の少ない診療科もあります。精神科もカウンセリング主体で、手作業が少ないのでやりやすいかと思います。患者さんと直接接する臨床医以外にも、放射線診断医や病理医のような分野もあります。このほか基礎研究や保健所所長のような行政分野もあるなど、比較的重い障害があっても働ける分野が多いのが、医師の仕事の特徴だと思います。

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A.

頻繁に聴診器を使う必要がある診療科もありますが、問診と合わせて心電図や超音波エコーの画像や、レントゲンやCTの画像などでカバー可能な診療科も多く、難聴でも様々な診療科で活躍している医師がいます。

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A.

車いすで働いている医師もたくさんいます。医学部の授業にどのような配慮が受けられるかは、大学に問い合わせてみると良いでしょう。医学部のオープンキャンパスに行ってみるのもお勧めです。施設設備の面だけでなく、授業や実習を受ける上で不安な点について質問すれば、具体的に説明してくれると思いますよ。